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西陣カーボン。日本伝統の西陣織と新素材カーボンを組み合わせて作られた世界で唯一の織物

西陣カーボンと西陣織

西陣カーボン。日本伝統の西陣織と新素材カーボンを組み合わせて作られた世界で唯一の織物

1.西陣カーボンとは

そもそも西陣カーボンとは何か?結論は日本伝統の西陣織と新素材カーボンを組み合わせて作られた世界で唯一の織物です。

一般のカーボン繊維と何が違うのか?結論はデザインの違いにあります。カーボン製品の特徴は「黒一色の単調柄」でした。しかし、飛行機や車の内装に使用するには無機質すぎる。

西陣カーボン|色柄が自由

また、カーボンシートの柄はカーボン糸を平織と綾織で織られた単調な四角の連続のものでした。

しかしフクオカ機業の作り出した『西陣カーボン』は、日本伝統の西陣織で織ることで、今までにない柄の深みを持つ、意匠性の高いカーボンとして注目されています。

「京都西陣の着物を織る技術 × ミライ素材」イロドリの追求

2.西陣カーボンの歴史

西陣カーボン|織機

1990年代、着物の帯の織元で、伝統工芸士でもあるフクオカ機業の代表 福岡裕典によって彩(いろどり)のあるカーボンシートを織る研究により西陣カーボンは生まれました。
カーボン繊維の強度や耐久性はそのままイロドリに溢れた「色と柄」を生み出したフクオカ機業の活躍により、カーボン繊維は新たな時代を迎える事となります。これは世界から見ても西陣カーボンだけの特徴です。

西陣カーボン|フクオカ機業 代表 福岡裕典()

3.”西陣織”は職人の技術の結晶

日本伝統の細かな仕事が世界を感動させる

イロドリを吹き込まれた西陣カーボンは海外の自動車メーカーからの引き合いが多く、アメリカ(デトロイト)やフランス(パリ)での展示会で好評を得て世界から注目の的になりました。

西陣カーボン|帯

日本伝統の細かな仕事が世界を感動させる

イロドリを吹き込まれた西陣カーボンは海外の自動車メーカーからの引き合いが多く、アメリカ(デトロイト)やフランス(パリ)での展示会で好評を得て世界から注目の的になりました。

4.西陣カーボンの作り方

西陣カーボンの作り方は、意外にも日本伝統的な着物の帯の織機によって生み出されます。西陣織の織元の家々には一子相伝で伝わる「絵図(柄)」と、絵図のために専用に染められた糸(金糸・銀糸・赤糸など)により作り出されます。一子相伝の柄と唯一無二の色は日本の西陣のフクオカ機業でしか作れない逸品です。

カーボン繊維は頑丈で過去にない素材なので非常に扱いが難しいのですが、西陣織の歴史と技術の前ではおとなしくイロドリの綺麗なカーボンシートへと織り上げられていきます。

新型コロナ(COVID-19)流行以前は工場見学ツアーも行われており伝統織機の音を聞きながらできる過程を楽しむこともできました。
(新型コロナ(COVID-19)終息すれば再開されます)

西陣カーボン|柄デザイン

5.西陣カーボンは世界で一番信頼されている?

軽くて強い魔法の素材と日本伝統の西陣織によって実現した西陣カーボンですが、超えなければならない壁はまだあります。

ビジネスには4つの壁があると言われています。「①技術②コスト③既得権④経営陣」の4つの壁です。
結論はこの4つの壁へ全て乗り越えました。方法は時代の流れに乗る方法でした。

6.世界は最高が最高益を更新する好景気に西陣カーボンがとった戦略は

IT好景気なアメリカ|西陣カーボン

シリコンバレーを筆頭にITデジタルの波にのるアメリカ企業は過去200年で最高益をあげています。富裕層向けのハイエンド商品が続々と作り出されるEUとアメリカ市場へつながることでビジネス4つの壁は一瞬で取り除くことができました。その原点にあったのは「西陣織の職人魂」です。
世界のモノづくりとつながることで日本のモノづくりから世界の西陣カーボンになりました。

IT好景気なNY|西陣カーボン

西陣カーボン まとめ

世界に認められた日本伝統の技術、世界に目を向けて羽ばたいた西陣カーボンは加工技術も世界最高レベルなのはもちろん、現在では加工のノウハウも積み上がり日本の中小企業でも世界に通用する製品を提供しています。
その精神は西陣に息づく「未来を創るために西陣カーボンと向き合っている」と言えます。

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