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西陣カーボンのスゴイところを徹底解説

西陣カーボン|京都の歴史

西陣カーボンのスゴイところを徹底解説

西陣カーボンは、西陣織とカーボン繊維を組み合わせたものです。西陣織がもつ華やかさとカーボン繊維という新しい素材を組み合わせることで、今までにない新しい素材を生み出しました。今回は「西陣カーボン」のスゴイところを徹底解説します。

1.異なった素材との組み合わせができる

西陣カーボンは、西陣織とカーボン繊維を組み合わせて織ったものです。西陣織は、帯や和装小物で使われる織り方で、ほとんどは絹糸が使われています。しかし、西陣織の華やかさは材料の絹糸が持つ光沢だけでなく、長い歴史で培われた「織り」にもあります。材料を変えたとしても西陣織がもつ「織り」の華やかさは変わりません。

繊維の種類は、大きく分けると植物や動物から作られる天然繊維とナイロンやレーヨンのような化学繊維の2種類があります。さらに化学繊維は、再生繊維と半合成繊維と合成繊維と無機繊維の4種類に分かれます。西陣カーボンのカーボン繊維は、無機繊維に含まれます。西陣カーボンのスゴイところは、異なった素材と組み合わせができることです。西陣織の絹糸はもちろん、カーボン繊維と同じ無機繊維であるガラス繊維と組み合わせることもできます。

竹などの繊維と西陣カーボン

繊維の種類は、大きく分けると植物や動物から作られる天然繊維とナイロンやレーヨンのような化学繊維の2種類があります。さらに化学繊維は、再生繊維と半合成繊維と合成繊維と無機繊維の4種類に分かれます。西陣カーボンのカーボン繊維は、無機繊維に含まれます。西陣カーボンのスゴイところは、異なった素材と組み合わせができることです。西陣織の絹糸はもちろん、カーボン繊維と同じ無機繊維であるガラス繊維と組み合わせることもできます。

2.いろいろな模様を織ることができる

西陣カーボン|柄の多様性

今までのカーボン繊維は、その特性から模様が限られていました。しかし、西陣カーボンは西陣織の長い歴史とノウハウを活用することで模様の幅を広げることができます。

西陣カーボンは、機械による大量生産で作るものではありません。西陣織の職人が「手作り」で制作します。そう考えると、西陣カーボンは素材であり、西陣カーボン自体が西陣織同様に「作品」ととらえることもできるのではないでしょうか。ひとつひとつ手作りすることで、西陣カーボンは大量生産ではできない「オーダーメイド」が可能です。最終的な製品をイメージしながら、製品に合う模様を織り込むことができます。

3.オリジナルデザインを作ることができる

西陣カーボンの強みは、西陣織の伝統と最先端のカーボン繊維です。つまり、西陣織の伝統と品格を守りつつ、新しい時代に一歩踏み出したものが西陣カーボンです。西陣カーボンは、熟練した職人の手で制作されます。職人は、高度な技術を持っているため、さまざまなニーズにこたえる力があります。

例えば「カーボン繊維の黒色と既製品にはない色の糸を組み合わせた新しい織物が欲しい」と思ったとき、大量生産では対応は難しいでしょう。なぜならば、既製品にはない色の糸は糸を作ることから始めなければならないからです。さらに新しい織物ならば、織り方にも工夫が必要になるかもしれません。西陣カーボンは、デザインから糸染めまで一貫して行います。熟練した職人には長年の経験から希望の色を染だし、希望のデザインを形にする力があります。

西陣伝統の柄と織

4.用途に応じた加工ができる

西陣カーボンは、西陣織の用途の幅を一気に広げました。帯や和装小物という「着物」の域を超えて、今では自動車やスポーツ用品などに使われています。その理由は「用途に応じた加工ができること」にあります。絹糸で織られた西陣織は「布」としての用途ですが、西陣カーボンは布よりも強度を出すことができます。さらに組み合わせる材料を変えることで収納性(薄さや柔軟さ)や耐熱性を高めることも可能です。自動車の部品ならば部品に必要な強度、スポーツ用品ならばスポーツ用品に応じた強度、さらに財布ならば強度と柔軟性のバランスをとることもできます。

布としての長所を残しつつ強度を持たせることで、西陣カーボンは布素材から「材料」に進化したのです。

5.おわりに

西陣カーボンは、西陣織の品格と華やかさをもった新しい材料であり製品であり作品です。西陣カーボンのスゴイところは、素材自体の進化にもありますが、一番は時代に応じたニーズにこたえる力を持っていることではないでしょうか。

西陣カーボンを支える職人たちとあなたの新しいアイデアの融合を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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