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(後編)奥が深い! 西陣織によく使われる文様と意味

京都の四季|西新カーボン

奥が深い! 西陣織によく使われる文様と意味

西陣織は、伝統的な文様を職人が織りあげます。西陣織がこれだけ長い間人々に親しまれてきたことは、図案職人が時代に即した文様を考案し続けたからともいえるのではないでしょうか。今回は、西陣織の文様の中から定番の文様や珍しい文様を取り上げて、その魅力と意味をお伝えします。

前半と後半に分けてお伝えします。

3.意味を知るとおもしろい「器物文様」

器物文様は、扇や御所車などの物がモチーフになっている文様です。使われているモチーフには意味があり、意味を知るとより楽しめる文様です。例えば、扇は「末広がり」で縁起のいいという意味があります。

糸巻きは、糸巻文様と呼ばれ板状の糸巻きに糸を巻いたものや立体的な糸巻きなどさまざまな糸巻きが使われています。糸巻きの意味は、長い糸ということから長寿を意味しています。他にも毬は丸く収まる、巾着袋は宝物の寄せ集めなどおもしろい意味がたくさん込められています。

器物の模様|京都の四季|西新カーボン
京都の四季|西新カーボン

4.用途の幅が広い「自然文様」

京都の四季|西新カーボン

自然文様は、雪や雲、霞や流氷など自然現象をモチーフにした文様です。自然文様は、器物文様や植物文様よりも抽象的な文様が多く、幅広い用途に使うことができます。例えば「青海波文様」は、同心円を互い違いに重ねて扇状に重なった文様です。シンプルな文様ですが、西陣カーボンで織り上げると黒色がいかされ、シャープな印象になります。自動車のパーツやスポーツ用品のパーツに適しています。

西陣織では、鳥も描かれます。定番の鶴だけでなく鷺や鴛鴦(えんおう)も人気です。鴛鴦はオシドリのことです。仲のいい夫婦の象徴として安土桃山時代から着物や帯の柄に使われてきました。鳳凰文様は個性的でインパクトがあります。鳳凰は中国で生まれた想像上の鳥です。雄の鳥が鳳、雌の鳥が凰といいます。平和や幸せの象徴とされています。

京都の四季|西新カーボン

5.おわりに

西陣織|伝統絵柄

西陣織には、たくさんの文様があります。そして、今も時代に応じた新しい文様が日々生まれています。西陣カーボンは、用途に応じた文様を新しく作り出すことが可能です。また西陣カーボンは、希望の手触りや感触に近づけるために多くの素材を組み合わせることもできます。伝統ある文様を新しい素材である西陣カーボンを使って表現してみてはいかがでしょうか。

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