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西陣カーボンがSDGsの目標達成に役立つ3つの理由

西陣カーボンがSDGsの目標達成に役立つ3つの理由

西陣カーボンがSDGsの目標達成に役立つ3つの理由

SDGsという言葉を聞いたことがありますか。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の頭文字とGoalsのsをつけた言葉です。意味は「持続可能な開発目標」であり、国だけでなく企業やすべての人が今注目しています。

今回は、世界で取り組んでいるSDGsと西陣カーボンとの関係についてわかりやすくお話しします。

1.SDGsとは

SDGs「持続可能な開発目標」は17個の目標で構成されています。2015年の国連サミットで採決されたもので2030年の達成を目指しています。17個の目標は、地球の環境問題から貧困、働き方など幅広いジャンルを網羅しています。それぞれの立場で2030年のゴールを目指して取り組むことが求められています。

大手企業や自治体は、それぞれに達成すべき目標を選んで具体的な行動に踏み出しています。これからの時代を生き残るためには、SDGsの17個の目標を意識した企業活動が必要不可欠なのです。

西陣カーボンも例外ではありません。西陣カーボンは、これからの素材でありSDGsの掲げる目標達成に役立つ要素をいくつも含んでいます。

西陣カーボンがSDGsの目標達成に役立つ3つの理由
西陣カーボン:SDGsの目標達成

2.カーボン繊維は地球温暖化対策になる

西陣カーボンのSDGs

SDGsの目標13は「気候変動に具体的な対策を」です。気候変動の中でも地球温暖化は今すぐ取り組む必要がある大きな課題です。地球温暖化の原因は、人々の生活によって排出される温室効果ガスです。温室効果ガスのほとんどは二酸化炭素であり、さまざまなシュチエーションで排出されています。

自動車は二酸化炭素をたくさん排出します。自動車の車体が重くなればなるほど排出される二酸化炭素は多くなります。つまり、車体の重さを軽くすることは地球温暖化対策になり、SDGs目標達成の一端を担うことになるのです。

カーボン繊維は、軽くて強いため自動車の車体に使えば車体の重量をうんと軽くすることができます。自動車の車体は鉄などの金属で作られていますが、カーボン繊維に置き換えれば約半分の重量になるといわれています。大手自動車メーカーでは、実用化の大きなハードルであるコストや生産時間を克服すべく、開発を進めています。

西陣カーボンは、カーボン繊維を使っています。コスト面を考えればまだまだ乗り越える壁はありますが「軽量化」という合理的な面と「芸術性」という文化的な面の両方を持ち合わせた西陣カーボンはSDGs目標達成に貢献できる素材になるのではないでしょうか。

参考URL:日産 https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/200903-01-j

西陣カーボンのSDGs

3.伝統を守りながら新しい技術を取り入れて技術革新

SDGsの目標9は「産業と技術革新の基盤を作ろう」です。SDGsの目標には、それぞれにターゲットが決まっています。目標9は、主に発展途上国を対象にしたインフラの取り組み注目が集まっていますが、産業と技術革新の基盤は日本国内に置き換えても同じことが言えるのではないでしょうか。

日本の技術は日々進化しています。しかし、その一方でたくさんの伝統的なものの存在感が薄れています。西陣カーボンは、新しい技術革新を行うことで西陣織という産業の基盤を守っているのではないでしょうか。

4.必要な分を丁寧に作るから無駄がでない

SDGsの目標12は「つくる責任つかう責任」です。「とりあえずたくさん作って、売れ残ったら捨てればいい」という考えは、資源を無駄に使いゴミをたくさん出します。ゴミを燃やせば二酸化炭素が排出され、地球温暖化が進むことになるのです。

西陣織や西陣カーボンは、大量生産ではありません。作り過ぎて余る心配はいりません。西陣織や西陣カーボンは、製品であり作品です。必要とする人がいるから職人は心を込めて織るのです。

「つくる責任つかう責任」は、つくる人が製品の最後まで責任を持つということでもあります。西陣カーボンに使われるカーボン繊維は燃えにくいことが特徴ですが、逆にいえば焼却処分が難しい素材です。限られた資源を大切に使うためにも、カーボン繊維の本当の価値を消費者が知り、その貴重さを感じ「つかう責任」をもって使うことが大切なのではないでしょうか。

多くの企業では、カーボン繊維のリサイクルに力を入れています。カーボン繊維の製造をしている東レでは、熱分解法によるカーボン繊維のリサイクル方法をみつけ、リサイクルされたカーボン繊維の新しい用途開発にも力を入れています。

 

参考URL:東レ「リサイクル活動の推進」 https://www.toray.co.jp/sustainability/activity/social/recycling.html

5.おわりに

大量生産・大量消費の時代は終わりつつあります。新しい時代こそ「必要な分だけを丁寧に作る仕事」が求められています。西陣カーボンには、新しい時代に必要な技術と仕事が詰まっています。

西陣カーボンのSDGs

5.おわりに

多くの伝統的工芸品が時代の流れに流されていく中で、西陣織は現在も伝統的工芸品として確固たる地位を守っています。これは、西陣織が多くの工程を必要とするものでありながらも、柔軟に新しい技術を取り入れて時代に応じてきたからではないでしょうか。

西陣カーボンは、西陣織に新たな材料を用いるという一歩を踏み出しました。時代が変わっても「美しいものを美しい」と感じる人の心は変わりません。西陣カーボンは、平安時代から受け継がれた人の心を守りながら、新しい西陣織を提案いたします。

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